元利均等方式と元金均等方式

住宅ローンや収益物件を購入したいと検討したときに、返済方法として元利均等方式と元利均等方式があることを初めて知ったという方がいらっしゃいます。
金融機関から融資を受ける際、当然ながら元金の返済と、借り入れに対する利息も同時に支払っていくことになります。
そのため金融機関へ支払う毎月の返済額は、『元金の返済額 + 利息 = 毎月返済額 』 となり、その毎月の返済方法として、毎月の返済額を一定にする『元利均等』か、元金の返済額を一定にする『元金均等』かを選択し返済することになるのです。

実際に融資を受けた方に、どうしてその返済方式を選んだかを聞いてみると、融資を受けるときに一般的にはこちらの返済方式が多いと言われたという理由で決めてしまったという方が多く見受けられます。
ですが、ご自分で支払い続けていく大切な返済方式ですので、しっかり返済方式を理解してから選択をするようにしましょう。
今回は、この返済方式の違いについてみていきたいと思います。

元利均等返済について

元利均等方式とは、毎月一定の返済額を金融機関に支払う返済方式のことをいいます。多くの方がこちらの返済方式を用いて融資を受けていますが、
返済金額が一定なため返済がしやすく管理しやすいことが理由のひとつでもあります。
では、例を見ながらそのメリット、デメリットを考えてみましょう。

例)3000万円を金利1%、35年間で返済する場合
■毎月の返済額:84,685円
■総返済額:35,567,998円

【メリット】
毎月の支出が一定のため、将来のライフプランが立てやすくなります。
例えば、お子さんのための教育ローンや、車の購入など、別の借り入れをする際、支出についての計算がしやすくなるでしょう。

【デメリット】
毎月の返済額は一定なのですが、その内訳の元金と利息の割合は実は毎月変わっていきます。
返済期間初期は、元金よりも利息の支払いの割合が多くなってしまうため、元金の減りは少なくなってしまいます。そのため、同じ融資条件の場合、元金均等返済よりも最終的な利息の総支払い額は多くなってしまいます。

元金均等返済について

元金均等返済とは、毎月一定の元金を金融機関に返済していく方式をいいます。
『 元金(一定) + 利息(変動) = 返済額 』となりますので、返済額が毎月異なります。
元金が減っていくと支払う利息は少なくなっていくため、月々の返済額が回数を重ねるごとに減っていくことになります。

例)3000万円を金利1%、35年間で返済する場合
■1回目の返済金額:96,428円
■13回目の返済金額 95,713円(利息の減少により支払額が減ります)
■総返済額 35,262,499円

【メリット】
元利均等方式と比べて、元金の減りが早いため、同じ融資条件で融資を行った場合には、元利均等方式よりも最終的な利息の総支払い額は少なくなります。

【デメリット】
返済期間初期は利息の支払い額が多いため、初期の月々の返済額は元利均等返済よりも大きくなります。返済が進んでいくと、利息の支払い額が減るため楽になりますが、初期の負担額が大きいため注意が必要です。


いかがでしたか。
どちらの返済方式にもメリット・デメリットがあり、融資を受ける金額や期間、金利によって異なってきます。
そのため、返済の途中で繰り上げ返済などを行った場合では、今後の利息の総支払い額にも変化がでてきますので、総支払い額だけで返済方式を決めることにも注意が必要です。
ですので、融資を受ける際には、一度金融機関に両方のシミュレーションを出してもらうのがいいかもしれません。また、元金均等返済は金融機関によっては取り扱いがない場合もありますので、元金均等返済を希望する場合には金融機関を選ぶときから気をつけるとよいでしょう。


最後に、元金均等返済は、先述のとおり返済初期の負担が大きい返済方式です。そのため、元利均等返済よりも審査が厳しくなるとも言われております。
一度融資を受けてしまうと、返済方式の変更は容易ではありません。メリット・デメリットをよく見比べて検討し、返済方式を決めるとよいでしょう。

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